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2014月7号

  

ナス・きゅうりなどを湖川に投げる船神事

 古代延喜式にも記される松江の売布神社は海・河川・水・港の神さま速秋津比賣神を主祭神としています。宍道湖・大橋川や港を守っておられると聞き、私は梅雨空の下、船神事にはじめて参加しました。

 境内に笛が響き渡り、おごそかな空気に包まれる中、本殿西に鎮座する和田津見神社のご神体が船に移されます。大橋川に接岸した「はくちょう号」には、この神事のための神棚が設けられていました。「はくちょう号」は正装した神官達が奏でる笛・太鼓の響く中、宮司さん・禰宜さんが祝詞をあげながら、大橋川を遡り宍道湖に入ります。さらに船は南西に向かい嫁ヶ島沖で留まりました。

 そこで船を円城寺方向(今の袖師で、かつて袖師ヶ浦と呼ばれ「禊ぎ場」であったとのこと)に定めます。その場で停留するのですが、あいにく当日の宍道湖は白波が立つほど荒れ、船は上下に揺れ・左右に傾く程で、船長は幾度も方向を調整しなければいけませんでした。徐々に宮司さんの祝詞を詠むトーンは高まり、お囃子のリズムもさらに激しくなり、私は「神々は今、ここに降臨した」のだと思いました。それから神職さん達に続き、氏子の代表、そして私も祝詞を捧げさせていただきました。

 その後、船は大橋川に方向を変え東に向かいます。途中に思わぬ光景が!供えられたお神酒・ナス・きゅうり・大根・バナナ等の野菜や果物を次々に湖川に投げ入れられました。どのような意味があるのでしょうか?水神さんに品々を捧げ息災を祈る儀式なのか、はたまた神々が降りた供え物は神聖化し、その品々を湖川に投げ与えることで、魚介の豊かな幸や恵み、航海の安全を祈るのか…不思議な光景でした。

 売布神社は出雲風土記に紹介され、神代の昔(8世紀以前)には創社という古い歴史があります。宍道湖が「意宇の入海」と呼ばれた頃から意宇郡の海辺に鎮座され、13世紀に現在の場所に遷座されたそうです。斐伊川が流れを変え宍道湖に注ぐ(1635年)より前からで、また有名な船神事ホーランエンヤの起源(17世紀)よりも遥か昔より、宍道湖・大橋川を見守っています。

 知る人が少なく「もったいない。」と呟きたくなるほど売布神社には古くからのお祭りが今もなお伝承されています。この船神事の他にも宍道湖七珍のひとつ、スズキを振舞う「鱸祭り」なども継承され、「歴史」「ご縁」「グルメ」などお宝のような観光資源が守られています。(や)

▲本殿西の和田津見神社

▲ご神体を船に

▲祭りの看板

▲神棚が設けられた船内

▲お供えの品々を水面に






「とりのじょう」と「かつ江さん」

 4月号で鳥取城跡のマスコットキャラクター「とりのじょう」を紹介させていただきました。優秀作二つの内の「かつ江さん」がネットをはじめとして全国的に物議を呼んでいます。

 「かつ江さん」のルーツは戦国時代。鳥取城を羽柴秀吉軍が兵糧攻めをした際、食糧難となった民衆のボロボロ服と、食料にするカエルを手に持った姿を「渇(かつ)え殺し」と呼ばれたことに遡ります。

 選考委員からも「篭城戦がわかるキャラクターがあってもいいのでは」とポジティブな意見もあり、次点に選ばれたそうです。その後ホームページで画像をダウンロードできるようにしたところ、賛否の物議はネットから波及し新聞・テレビなど全国的に広がっています。先日主催者がホームページから画像を削除したことも一層拍車をかけました。

 多くののキャラクターは「可愛い」「愛嬌がある」などの好感度キャラが多い中で、「かつ江さん」は対照的です。 「飢(かつ)え」は当時の民衆の姿で、戦があると迷惑を被るのは、いつも民衆というメッセージを伝えてくれます。殿様か民衆視点かのどちらかでつくるかがポイントと思います。

「キモイ」という意見は使われ方や慣れによってプラスにもなります。民衆の視点にたって生活を知るきっかけとなる「かつ江さん」も良いかと考えます。(し)







弊社社員が気がついた 「ちょっといい話」を連載しています

  海の日も過ぎ、夏本番ですね。

 旅行の計画をされている方、夏祭りや花火大会等イベントにおでかけを予定されている方もいらっしゃると思います。

 山陰地方は海も山も身近にあるので自然体験にも最適です。でも夏休みだからといって遊んでばかりはいられません。そう、子ども達の夏休みの宿題があるからです。中でも一番悩まされるのが‘自由研究’ではないでしょうか。インターネットをはじめ、学校から持ち帰った観察会やもの作り等のチラシで題材を探すことも多いと思います。

 そこで1つ。昨年に引き続き今年も鳥取県主催で、山陰海岸や史跡をテーマに小中学生を対象にした「山陰海岸ジオパーク ナツヤスミ宿題ラリー」という講座が8月8、9日の2日間、鳥取砂丘や浦富海岸ほか各所で開催されます。

 砂丘の生きものや植物を探したり、地形の観察や史跡めぐり。特産物のらっきょう漬けの講習やスルメ作り、あと貝殻でアクセサリーやオブジェを作る等、工作にぴったりの講座もあったりと宿題に役立ちそうなものがいろいろあります。(日記や作文も書けば、一石二鳥!) 講師の方の専門的なお話を聞けるのはもちろん、子ども達が自ら体験できるのは、一歩進んだ勉強になるのではと思います。(ひ)




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