二つの舞台と地域プレミアムクーポン

　桜が咲く頃、旅気分に誘われ関西に車を走らせました。行き先は昨年に続き“都をどり”観劇に京都祇園。今年は人生初の宝塚歌劇を加え、二つの舞台を鑑賞しました。
「和」と「欧」舞台の違いを見たかった想いもありましたが、誰が大舞台を支えるのだろうかと考えました。
京都華街は旦那さん達。職業では、企業経営者や政治・経済人、作家・芸術家などのタニマチさんです。最近では観光客や外国人もその一翼を担っているとのこと。時代の流れや国際化の波を受け変化してきてるようです。
　
　一方、約100年の歴史を誇る宝塚歌劇は、小林一三氏が今の阪急宝塚線敷設と宅地造成をおこなった際につくったと覚えています。大阪のベッドタウンとして人口が増え、新しい街がつくられました。そこに上方や浪速文化とは一線を画した、西欧を模した舞台が生まれ育ち、今や東京にも劇場がつくられ、地方公演をおこなっています。
　
　昔は鳳欄・大地真央、今は柚希礼音さんなどヒロインを演じるトップスターを頂点に1組約100名がピラミッドをつくり、音楽や美術などのたくさんの裏方さんをも賄う費用は巨額にのぼり、入場料やショップの売上だけで採算がとれているのだろうか？と考えます。
　宝塚・京都の両舞台とも私が訪ねた日は満員御礼の人気で、その集客力に驚かされ、底知れぬファンの広さにはうらやましく思います。

宿泊を予定した京都市内のホテルは、花の季節と重なったせいかどこも満室で、大阪で泊ることになりました。フロントの方からは「アジアからの団体客が増えました」という声が聞かれました。
今年度から地域プレミアムクーポンとして各地でオリジナル品がつくられ、評判となっており、島根県は「ご縁の国しまねプレミアム宿泊券・おみやげ券」です。県外の方々を対象とし、額面5000円分の宿泊が半額、同5000円のおみやげは2/3の1500円が支援されます。

桜の花道と小林一三像碑（宝塚劇場前）	芸妓さんのお点前（舞台前）

　このクーポンが遷宮人気のように観光客の呼び水になってほしいものですが、対象は県外からの訪問者とのことです。ホテルやおみやげ企業は嬉しいことでしょうが、関係の無い方は恩恵がありません。
　そこで全国に目を移してみると、同じように県外者でもできるその地域のサービスクーポンが沢山あります。
　今年度、旅の予定はネット等で事前にお得な地域クーポンを調べてから出かけたほうがお得になるようです。くれぐれも宿泊はご当地行事に気をつけてください。（や）

タブレットを使った電子施設案内

　先頃、観光施設のインバウンド（外国人観光客）対策として、宿泊施設にタブレットを使った電子施設案内を企画・制作させていただきました。

　2014年の訪日外国人観光客が過去最高を記録する中、訪問率が下位にある山陰ですが、尾道松江線の全線開通で、多くの外国人が入国する広島空港と松江市間の移動が約２時間半と短縮され、また今年度より境港に国際貨客船ターミナルを整備する事業が着手されたりで、インバウンド対策に力を入れ始めた観光事業者さんが、私の周りでも増えつつあります。
　
今回制作した電子施設案内では、従来での紙面の文字メニューだけでは実際の商品のイメージや、サービス内容がわかりづらかった点が、映像・音声・拡大自由な画像などにより解消できそうです。また、英会話が苦手なフロントスタッフであっても、タブレットを提示することで、ある程度の案内ができるようになります。タブレットを使ったガイド制作はウェブプランまで（い）

弊社社員が気がついた　「ちょっといい話」を連載しています

揚げモミジ

　広島へ行くたびに「もみじ饅頭」をお土産に買って帰ります。
かつては餡入りが定番だったかと思いますが、今ではカスタード・抹茶・クリーム・チーズにチョコ等など数え切れないほど種類豊富。広島に行くたびに新種を探す楽しみがあります。もみじ饅頭を製造する企業は数知れない程あり、それぞれが個性を出してしのぎを削っています。先日、宮島お土産店街で「もみじ饅頭ジェラート」「もみじ饅頭のお酒」を見つけて喜びましたが、今回のお目当ては「揚げモミジ」。人気とあり口コミでは知っていました。揚げたてのアツアツを1本づつ、竹串を持ってフーフーといただくファストフードでした。
「揚げモミジ」の周りは、もみじ饅頭が山と並べられており、いただいた後はおみやげ用の購入となりました。
圧倒的なバラエティの豊富さに加え、個性的な商品を見つけては味見をしていると、購入してしまっていますが納得感に包まれました。まだ舌が揚げモミジに喜んでいる間は…。（こ）