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2016年11月号

  

鬼の十則

私のお手本(雛形)にする企業理念に松下電器(現パナソニック)の経営理念があります。ずいぶん前、ある経営者に勧められて入会した経営塾の先生は、“経営の神様”松下幸之助の愛弟子で、その先生から直に教えていただいたこともあって、その普遍的な考え方に共感しています。もうひとつ、電通の「鬼の十則」にも大きく影響を受けました。
今から65年前の1951年に中興の祖と言われる第四代社長の吉田英雄が仕事への取り組みをしたためた「鬼の十則」は、広告業界をはじめ、そのわかりやく実践的なことから行動規範などとして多くの企業に取り入れらえています。その積極的な行動規範に、おおいに共感し、読み返す度に自らの足りなさを感じ、新たな意欲を抱くことができる言葉が盛り込まれ、私の仕事のバイブル的なものでした。
この「鬼の十則」は業界トップとして、他社と差別されるエリート電通ブランドの象徴のひとつとして社員手帳に標されてきました。ご存知のように電通は広告業界トップ企業で約6兆円と言われる市場規模で、約2兆3千億円(2015年度)を売上げるガリバー企業です。
ニュース報道などでご存知の方も多いかと思いますが、新入社員だった高橋まつりさん(当時24歳)が過労により自殺に追い込まれた事件は悲惨で、あってはならないものです。
「鬼の十則」は電通社内の“モーレツ”な働き振りの一端を示唆しており、次の社員手帳から「鬼の十則」を削除することが検討されているそうです。
“モーレツ”を有名にしたのはミニスカートの女性(小川ローザ)が「100ダッシュガソリン」です。走る車が起こす強風でスカートがめくれ、「Oh!モーレツ」と叫ぶ丸善石油(現在のコスモ石油)の広告で、高度経済成長に身を投じ、がむしゃらに働くサラリーマン姿を「モーレツ社員」と呼びました。1970年大阪万博の年です。まさに日本経済は大量生産・大量消費に価値があるかのような頃です。万博が終り、富士ゼロックスの広告戦略は「モーレツからビューティフルに」と新しいコンセプトで世に登場し話題となりました。“モーレツ”と対比して環境問題や社会問題が少しづつ提議された頃で、この広告は商品を売るのではなく、各個人の生き方や廃棄社会などを問題提議するものでした。
そのコンセプトを企画した藤岡和賀夫氏は電通マンであり、不眠不休で働く“モーレツ”社員だったと振り返っておられます。当時から続く企業体質の中で藤岡氏は理想と現実のギャップを感じていたのでしょう。
優秀なプランナー等を抱える電通社内で現代版にカスタマイズされた「新鬼の十則」が出なかったのでしょうか、それとも潰されたのでしょうか? いづれにしても電通には「新鬼の十則」を残していただきたいものです。(や)

“モーレツ”を有名にした広告
富士ゼロックスの広告(1970年)
電通の「鬼の十則」

島根県中部を震源とする地震

10月21日に、鳥取県中部を震源とする地震が発生しました。
会社のある東部は震度5だったのですが、棚の物は落下し、度重なる余震で想像以上の恐怖を覚えました。また、自宅は中部に近いところにあるので、家族の安否が不安になりました。
何事も自分で体験するとよく分かるものですが、日本で観測史上最大となった「東日本大震災」(最大震度7)のことを考えると、相当な恐怖・不安が襲ったことと思われます。
これまで災害への備えを大してしていませんでしたが、地震大国である日本に住む以上、ある程度の備えが必要だと実感しましたので、ぜひ皆様も「備えあれば憂いなし!」今すぐいざという時の準備をしておきましょう。
さて、先日、今回の地震の被害が大きかった倉吉市内に出かける機会がありました。ブルーシートを設置している家も多く、道は段差ができている箇所がありました。鳥取県民であっても、いつもの日常に戻ると地震のことを忘れてしまいがちですが、被災地ではまだまだ復興段階で、ある施設ではいつもの観光客数が1割に満たないそうです。そんな中、地震による風評被害を拡大させないため、余震があることを全国メディア等に出さないように鳥取県が対応していると聞きました。地震を忘れ観光客が戻ることは有り難いことですが、被災地の方は、何事もなかったように思われることは果たして良いことなのだろうかと疑問をもちます。今できる対応策としては間違いではないと思いますが、地震のことを公表し、記憶してもらうことが、後々にわたって応援し続けてもらえることになり、被災地の方は逆に有り難いのじゃないだろうかと感じました。難しい問題で答えはないのでしょうが、被災された皆さま、関係者の方々に心よりお見舞い申し上げます。(ふ)

弊社社員が気がついた 「ちょっといい話」を連載しています

 今回は休憩いたします。

 

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