砂盛
京の著名な観光スポット銀閣寺(慈照寺)には、総門から銀閣寺垣を歩き中門を抜けると、背丈を超える程の富士山型の砂盛がドーンと鎮座しており、シンボリックなオブジェです。細かい白砂を固めた威風を放つ砂盛は何のためにそこにあるのか見当がつきませんでした。調べてみるとそれは向月台と称し、神が降臨されるスポットとか波の模様を砂で描いた銀沙灘(ぎんしゃだん)と合わせて弱い月の反射光で観賞するためにつくられたものだとかの説があります。
今月、境港ふ頭改良(大型クルーズ船等の就航にも対応した貨客船ターミナル整備)の着工記念式典をお手伝いさせていただきました。建設の着工をする際の地鎮祭のような神事で、砂盛に鍬入れをします。今回は行政機関が主催なので、神様を呼ぶ四隅をしめ縄で囲った祭壇などの神事はありませんので、砂盛に鍬入れのセレモニーが象徴的なシーンとなります。
地鎮祭では通常膝程度の丈で円錐形の砂盛をつくります。今回の高さは同程度ですが、鍬入れをされる方が10名を超えるため、長さ10mの砂壁のような仕上がりとなりました。造作された巨大な砂盛をご覧になった平井知事は「防波堤がつくられたよう」とおなじみのギャグ(?)を述べられる程で、銀閣寺の向月台に見劣りすることのない、大きな羊羹のような砂盛でした。
苦労もありました。今回の着工記念式典は建物の3階でおこなわれるので、多量の砂を上階まで人の手で運びました。通常は屋外なのでトラックを横付けして一気に下せば済む作業が、蟻の運搬作業のように少しづつ運ぶことになり、砂を固める作業は式典の時間まで何度も続けました。甲斐あって、照明に照らされると、神聖で威風を感じる程でした。協力していただいた皆さまに感謝いたします。
簡単に手に入り、安価な砂は「砂漠」や「砂上の楼閣」と乾いた脆いイメージが先行しますが、水と石灰石を混ぜるなど人の手を掛けると、頑固なコンクリートに変わります。この度の砂盛も水を加えて固めて式典にふさわしい威風を感じる造形に変わり、大相撲の土俵造りをしたような感慨にひたりました。
境港ふ頭改良は約3年後に完成予定ですが、その工事は砂を掘って水深を深くし、また砂を使って頑固な岸壁がつくられることになるので改めて砂の恩恵に感謝しました。(や)
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向月台(銀閣寺) |
銀閣寺・向月台・銀沙灘 |
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大きな羊羹のような砂盛 |
「鳥取人」
最近、鳥取県出身の県外で活躍されている方々と話す機会がありました。日本一人口の少ない鳥取県ですが「ここが元気になれば日本全体というか、特に他の地方も元気になるのでは?」みたいな会話から始まり、最後はやっぱり何をするにしても「人」だよねという事になり、「鳥取人」夢・未来プロジェクト(仮称)を考えることになりました。このプロジェクトは、広報・イベント・事業などを通じて地方を元気にする事を目的として展開しようとするものですが、詳細はこれから検討していきながら実現化を目指します。
また、県外に出ている人ほど、外から鳥取県を見ることで改めて地元を見つめ直し、生まれ故郷に貢献したいという思いが強いようです。先日、鳥取県出身の幕内力士「石浦関」が誕生しました。小兵ながら大阪場所を沸かせています。後援会発足のパーティーが鳥取であり参加させて頂きましたが、予想以上の盛り上がりで驚いたと同時に、石浦関が話されていた多くの方々への感謝の気持ちと故郷への熱い思いを感じました。
そこで、今回これを機会に鳥取県出身の有名人を調べて見ました。皆さんご存知でしょうか。ジャンル的には以下の通りです。
実業界:アシックス創業者の鬼塚喜八郎、野村証券社長になられる森田敏夫他 ・作家:桜庭一樹他 ・棋士:中原誠他 ・漫画家:水木しげる、青山剛昌、谷口ジロー他 ・映画監督:西河克己、岡本喜八他 ・芸能人:沢田研二、宮川大助、イモトアヤコ、瀧本美織、蓮佛美沙子、山本舞香、松本若菜他 ・野球:川口和久、小林繁他 ・バレーボール:山本隆弘 ・相撲:琴桜、石浦他 ・マラソン:森下広一、山下佐知子等いずれにしましても、鳥取県を見つめ直すいいきっかけになりました。今後多くの方々のお知恵を借りしながら、少しでも地元に貢献したいと考える今日この頃です。(し)
弊社社員が気がついた 「ちょっといい話」を連載しています
私はラーメンが好きなのですが、その麺類の中でも担々麺が好きで機会があると担々麺を出している店に行き味比べをしています。
先日、同じように担々麺が好きなクライアントさんがいてその話で盛り上がり、その方と遊びで担々麺部なるものを結成しました。目標はまず、松江市内の担々麺を食べ尽くし各店の味をグラフ化する。そしてそのお店の特徴をわかりやすくまとめブログなりSNSなどで発信しようかと…。本当に遊び感覚ですが、私的にも色々なものを表現していかないといけない仕事柄、各店の味を表現するのは楽しいですし得るものはあると思います。それに、なによりお客さんとフランクにそんな事が出来る関係が、嬉しく思えました。
もしブログ開設した際にはご覧いただき、美味しい担々麺選びにご活用いただければと思います。(さ)
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