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Webplan News  2017年8月号

  

お盆にお墓を考える?

 普段は人気の少ない墓地に子供たちの声が弾み、都会から帰省した家族がお参りする姿が見られるお盆です。お盆の間は夕方になると各お墓の灯篭に灯りを入れるので、日の落ちた墓地は線香の煙とたくさんの揺れる小さな灯りがこの時期ならではの幻想的なゾーンに変わります。毎年のお盆の光景ですが、中には長い間誰も何もせず、そのまま放置されたお墓が所々にあります。無縁墓(お参りする人がいないお墓)です。人口減少や少子化、また家制度が廃止されたなどの影響からお墓の価値観が変わってきたように思います。
 今上天皇は「お墓(陵)や葬儀は国民生活への影響を極力減らすことが望ましい」とお気持ちを述べられました。陛下は陵墓(昭和天皇に比べて)の簡素化を望んでいらっしゃるようで、お墓は新たな墓地を造らず、昭和天皇などを祀る武蔵陵墓地内に天皇陵と皇后陵が寄り添うように造られる予定とのことです。
 日本の皇室と親交の深いデンマーク王室でもお墓に関する話題があります。現女王のマルグレーテ2世の夫であるヘンリック殿下は「私が亡くなったら、女王の隣に埋葬しないで欲しい」という旨を王室に伝えていたことで話題になりました。この国では夫婦が並んで埋葬される伝統があるにもかかわらず、ヘンリック殿下はそれにNOサインを出しました。理由はフランス出身の殿下は、女王を補佐する格下の立場に追いやられていると、かねてより不満を口にしておられ、死後も対等に扱われることは無いそうで、殿下の意向を女王も受け入れられたそうです。
 お墓の話題を庶民感覚に戻して、日本の主婦にお墓について調査したデータがあります。「夫方(家墓)のお墓に入りたいですか?」の質問に約66%が入りたいと答えています。嫁いだ先の家墓に入るのが当たり前と思っていた私は、「見知らぬ夫方の先祖とは嫌!」「夫と一緒は嫌!」など3割以上が一緒に入りたくないと答えているのは意外でした。その方々は「自分だけのお墓」「実家方のお墓」に入りたいという希望などの他、「樹木葬」や海に骨を撒く「散骨」なども望んでいるということです。それぞれの事情があるのか、主婦はあの世では夫と共に眠る選択を希望しておらず、夫方はそのことを「死後離婚」と自虐的な意味で呼んでいるそうです。
 皇室や王室でもお墓の伝統が変わりつつあります。世間でも「お墓の引越(改葬)」や「墓じまい」件数がここ数年増加しており、「お墓の変革期」を感じます。しかしお盆の幻想的な灯りが揺らぐ風物詩はいつまでも残してゆきたいものです。(や)

無縁墓(イメージ) 花見潟墓地(鳥取県琴浦町)
海岸線沿いにいくつものお墓が並ぶ。

現場を大事に。

 私は看板や外観の装飾などのレイアウトのご依頼の際、その現場に幾度も足を運びます。その場の雰囲気やサイズ感など沢山のことを見極め、デザイナーなどにより良く伝えるのはもちろん、クライアント様や仕上がりを見ることになるお客様の目線を大事にしています。
 今回東京からご依頼がありましたが、現地に赴くことが困難で、発注して頂いて嬉しい気持ちと反面少々困りました。今の世の中、メールなどのやりとりで物理的にはそれなりに出来ます。ですが、「良い物を」となると不安になりました。そこでクライアント様をはじめ施工業者さんからたくさんの写真や資料をもらい、現場の雰囲気や周りのこと、見えづらいポイントなどについて、もうこれでもかと思うほど連絡を取り合い伺いました。いつも以上にぐいぐいと聞く私をちょっとしつこいと思われたかと思いますが…。
 離れていても納得のいくものが出来たというのは、ひとつの収穫でした。
 ですが本当は依頼があれば海外であっても、自分の目でしっかりと現場を見て仕事がしたいと思っています。
少々値がはることになりますが。(さ)

飲食店の看板 外観装飾

今月は休載致します。

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