雑誌の休刊

　歯医者さんの待合室で見た新聞記事よるとジャズ雑誌「スイングジャーナル」が今月19日発売号を最後に休刊するそうです。『また消えてゆくのか』との思いと共に、「主婦の友」「読売ウイークリー」「論座」「ラピタ」「ロードショー」など休刊する雑誌が次々と頭に浮んできました。
　当誌は以前愛読していましたので特に残念です。まるで私の欠けた歯のように役目を終えたようです。
　原因は購読者と広告収入の減少が主な理由とのことですが、ネットの普及により「月刊誌」や「週刊誌」発行の時間差がネットにかなわないことも一因と思います。
　「スイングジャーナル」休刊について大橋巨泉さん（元ジャズ評論家）は「原稿を頼まれると、僕たち若いジャズ評論家は、天にも昇るような気持ちだった。」と話されており、当時は発売前に試聴版を聴いて雑誌に寄稿するケースが多く、私はそのコメントを読んでレコードの購入を決めていました。
　今、ネットには新譜についてのたくさんのブログやツイッターを見ることができます。購入できるサイトにはコメントや評価もいち早く見ることができ、試聴もできます。情報量・スピード共に雑誌に勝っています。
　時事も同様です。ひと月（1週間）前のニュースを購入して読まなくても最新のニュースやコメントを素早くネットで観ることができるので、雑誌を購入する意味が薄れたと思われます。
　ただ、ネットにはたくさんの情報があり過ぎるので、興味本位でみていると上辺の情報だけで満腹になってしまいます。
まるで歯の多くが抜けた私がドリンクなどで栄養補給するようなもので、やはり残った歯でしっかりと噛んで味わう楽しみはいつまでも続けたいものです。相次ぐ雑誌の休刊がネットの影響とすれば、情報の質が劣らないことを願うとともに、私たちが情報をしっかりと咀嚼して考えることを問うています。（や）　

相田みつをさん

　今月米子に行った折、相田みつを展に行って来ました。すごくシンプルでありながら心にしみる書や詩の数々に感動しました。
最近は、政治の世界などに代表されるように簡単なことを難しく言う人は多いですが、難しいことを簡単に言う人は少ないように思います。書かれている言葉のひとつひとつがもっともで分かりやすく、頭で理解するのではなく、なぜかストレートに心にしみわたるような感じです。会場には小学生の姿もあり、自分自身も子どもの目、昔に戻って詩と向き合ってみました。素直になることで相田作品の本質が分かることがあるように思います。
私の感想などを述べるより、皆さんがそれぞれ何かを子どもの心で感じていただければと思い、少しだけご紹介します。

「つまづいたって」
つまづいたっていいじゃないか　にんげんだもの

「自分の番　いのちのバトン」
父と母で二人　父と母の両親で四人　そのまた両親で八人　こうしてかぞえてゆくと十代前で千二十四人　二十代ではーー？　何と百万人を越すんです。過去無量のいのちのバトンを受けついでいまここに自分の番を生きている
それが　あなたのいのちです　それがわたしのいのちです。

「本気」
なんでもいいからさ　本気でやってごらん　本気でやればたのしいから　本気でやればつかれないから　つかれてもつかれがさわやかだから

「やれなかった」
やれなかった　やらなかった　どっちかな

「しあわせはいつも」
しあわせは　いつも自分の　こころがきめる

みなさんいかがでしたか。
少し元気が湧いてきませんか。私も今を生きてみようと思います。（し）

弊社社員が気がついた　「ちょっといい話」を連載しています

　ついに待ちに待った４年に一度のＷ杯が始まり、毎日、寝不足状態で会社に通っています。前評判のまったく良くない日本代表が、強豪国ひしめくグループリーグでどこまでできるのか、悲観的な予想をしながらも内心期待しておられる方も多いと思います。
　テレビでは連日、前夜の試合結果や日本代表の練習風景がこれでもかと流れています。サッカー好きの私としてはうれしいことですが、その他の重要なニュースがＷ杯の影に隠れて霞んでしまっているような気がします。参院選は、先日公表されたマニフェストには注目が集まらず、管さんの人気だけで進行しそうで自民は辛いでしょうね。野球賭博が発覚した相撲界としては、多少スキャンダルが目立たなくなったのではないでしょうか。
　政治や経済にかかわらず仕事においても、タイミングはとても重要であると最近改めて実感しています。
　それにしても、今大会中、常に聞こえてくるあの「ブブゼラ」のラッパ音は、すごいですね。なんとかならないものでしょうか。あ、でも、もしスタジアムにいたなら自分もおもいきり吹いてるだろうなって、たやすく想像できました・・・。（あ）