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2013年10月号

  

オノマトペ

文化庁が発表した2012年度の「国語に関する世論調査」の中でオノマトペの五つの言い方の事例を揚げています。それは「きんきんに冷えた」「サクサク動く」「ざっくりとした」「気持ちがほっこり」「うるうるとした瞳」の五つ。おわかりになります?なんとなく状況が伝わるのではないでしょうか。

オノマトペは日本では擬声語と訳され、擬音語と擬態語の総称ということです。このオノマトペ、日本は他国に比べ桁違いに数・種類が多いそうです。「サラサラ」「シトシト」「シンシン」など昔から使われており、ネット隆盛の現在でもメールの絵文字は表情・カタチから感覚的に意味が伝わってきます。また記号の(^∀^)ゲラゲラ、(・∀・)ニヤニヤや「www」笑笑笑、「8888」ハッハッハッハッなど見た目でわかる記号やキーを重ねて情感と度合いを伝えるなど、著しく進化を続けています。

オノマトペは広告のキャッチコピーにも使われます。表現がイキイキし、想像力をかき立て、商品の特長が右脳的に伝わり、お客様との距離がグッっと近くなるという効果があるので、一流企業からパチンコ店の広告にも使われています。「肌がツルツル」「ピカッー」「どっか〜ん新登場」「胸キュン」「チョー(超)ド級」など、数知れないほどあります。

一方山陰の方言出雲弁では、若い世代ではほとんど使われない言葉に「べった べった だんだんね」(意:いつもいつもありがとう)があります。オノマトペの方言版のようなもので「べった」単体で使うことは無く、「べった べった」と重ねます。「いつも」(私の解釈では)より丁寧で感謝が込められて伝わり、有名になった朝ドラ「あまちゃん」の「じぇじぇじぇ」のようなものだと思います。

マスコミやネットなどの隆盛から、全国に通じる新しい言葉が次から次へと登場する一方で、方言は消えてゆくのかなあと思います。(や)

大山滝:左は2008年、右は2013年10月
昨年9月の豪雨で滝の様相がすっかり変わりました。



鳥取県は冒険家王国

大勢の冒険家を輩出している鳥取県。偉業を達成させた3名をご紹介します。

まずは、鳥取市出身の写真家中尾和則さん(50歳)。
中尾さんは、アジア・中東・アフリカなど世界60カ国以上を訪れています。シルクロード1万5千キロを横断し、アフガニスタン難民キャンプにも足を運んでいる。旅仲間が集う「鳥取地球人クラブ」代表。現在のテーマは、「戦争と平和」。子どものころから地図を見るのが好きだった中尾さん、講演会で使う大型の地図は、小学校時代に先生が学校の備品を譲ってくれたものだそうです。現在は流氷で覆われたサハリンとロシアの間の間宮海峡を歩いて渡る冒険を計画中との事。

次は、米子出身の加藤彰さん(43)。
加藤さんは、7回に分け通算10年間で自転車世界1周(約15万キロ)を走破し、今年6月に地元米子市にゴール。「明日は約束されていない。人生は一度きり。今できる事に打ち込みたい、精一杯生きたい」と2001年のアメリカ同時テロが挑戦のきっかけだったそうですが、2003年7月にブラジルに渡り、1年かけて南米を縦断。それからアフリカ、北中米、オーストラリアなどを走り抜けた。トルコで濁流に荷物やパスポートを流されたり、エチオピアで転倒して鎖骨を折ったり、ケニアでは銃を持った強盗に襲われた。いくつもの困難にぶつかったが「困っている時は誰かが助けてくれた」と加藤さん。まだまだ夢は膨らみ続けます。

最後に、鳥取市出身の吉田正仁さん(32)。
吉田さんは、リヤカーを引き世界一周。2009年1月1日、中国上海を出発、西進し、ポルトガルのロカ岬まで1年7月かけてユーラシア大陸を横断。その後、北米大陸、オーストラリア大陸も横断した。東アジアに入り、インドネシア、マレーシア、ベトナム、など東南アジアを北上。4万1千キロに及ぶ旅を終えて、4年9カ月ぶりに帰国。そして、9月初め鳥取市到着。
「一つの事をやり遂げた経験がない。嫌な事は常に逃げる性格だった」と吉田さん。吉田さんも例外なくアクシデントだらけだったと言う。ブルガリアで濡れた手袋をしたまま山越えをして、右手の指3本が凍傷になり、その後1週間入院して、なんとか指の切断は免れた。カナダでは、テントがクマに襲われた。吉田さんは、すでに次の計画があると言う・・・。

僕自身はというと、、20代前半にアメリカ大陸を徒歩で横断を考えたが見事に挫折しました。この先、冒険家の方に言うと笑われそうな小さな夢を、いつか実行したいと思います。(し)






弊社社員が気がついた 「ちょっといい話」を連載しています

パーソナルスペースというものがあります。これは他人に近づかれると不快に感じる距離のことです。人はみんなこのパーソナルスペースがあるようです。家族や、恋人と話している時の距離と他人と話している時の距離を比べてみると随分と距離に差があると思います。親しい人ほどその距離は近く、逆に知らない人であればその距離は離れていきます。

これは人と話す上で非常に大切な事だと思います。たとえどんなに大事を熱弁していても、相手のパーソナルスペースに侵入していれば話どころか不快に思われ嫌われてしまいます。私は仕事でこれを大切にしています。相手に伝わる距離、心地のいい距離で話す事。当たり前のようですが、実際に距離に威圧を感じる人はたくさんいます。近すぎると嫌われる距離ですが、逆に相手に言い聞かせたい時、例えば怒りの感情になりますが、これは近ければ近いほど相手は納得する心理状態になるそうです。非常に大事だと思うので以下に上げて見ます。(さ)

<参考までにどうぞ>
密接距離…ごく親しい人に許される空間0〜15cm
個体距離…相手の表情が読み取れる空間45〜75cm
社会距離…相手に手は届きづらいが、容易に会話ができる空間1.2〜2m
知らない人同士が会話をしたり、商談をする場合に用いられる距離





 

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