中海産の赤貝
年は寅年。相場の格言に「寅 千里を走る」とあり、勇ましい成長が望める一年とのことですが、年初早々に新型コロナウイルスのオミクロン株感染の拡大やトンガ王国の海底火山が噴火するという予期せぬ疫病と自然災害に先行きの不安を感じます。どうか穏やかで私たち地方の企業が成長を実感できる年であって欲しいと祈ります。 暮れに料理上手のご同輩が手づくりの御節を届けてくれました。ひとり身の私にはこの上ない贈りもので、何度も頭を下げても感謝に余ります。品々のひとつ赤貝煮をとても旨くいただきました。“宍道湖七珍”は有名ですが、隣の中海にも“中海十珍”は知名度はもうひとつですが、そのひとつに赤貝があります。かつては日本一の漁獲量を誇った中海産の赤貝は希少化してしまい、近年スーパーに並ぶのは県外や海外産ばかりで求めることが出来ません。「アレは美味しくない」と断定するご同輩は、寒風の中二時間程並んで求めたそうで、その味は折り紙つきと素材の良さを誉めてました。 作家の安部譲二は「塀の中の懲りない面々」の著者として知られてます。幼年は海外のいくつかの都市に暮らすほどのお坊ちゃん育ち、帰国後は一流私立の進学校に在籍しながら任侠の世界にも身を投じ、退学に至り、いく度もブタ箱(刑務所)暮らしを経験しています。一方で日本航空国際線のパーサーを務めるなど型破りな人生経験を積んだ作家として知られています。氏の人生で最も美味しかった料理は、海外の星付きレストランの料理ではなく、香港の刑務所で出された“海老のお粥”だそうです。その刑務所の近くに著名なレストランがあって、そこの残飯を再調理して出しているそうです。氏はそのことを知ってから、そのレストランに足を運ぶ度に海老はなるべく残すようにしているというオマケに泣かされます。 回転寿司に行けば世界中から取寄せたネタが並び、果物や野菜も世界中の品が並んでいます。御節の材料も遠くの幸が並び、贅沢な飽食の時代に感謝すると共に、足元の中海にも素晴らしい食材があることを知り、自らの舌を磨きたいと思います。勿論、今年の御節は残すことなくキレイにいただきました。(や)
山陰の冬
昨年末から本格的に冬の到来を感じるこの頃、雪が積もる日も増えてきました。 皆様におかれましては冬の対策をしっかりされているかと存じます。私はこれまでの人生で冬の対策、特に雪に対する対策などしたことがなかったため、困惑しております。 車ですと先般の弊社記事で冬用タイヤの交換をと記載しておりますが、冬用チェーンや、雪道の走り方などは全く知りません。 先日は車で雪道の下り坂にて単独でスリップしてしまい、冷や冷やしていました。車だけではなく、徒歩でも歩きなれていないので、こけそうになることがしばしばです。 雪のシーズンでは北京の冬期オリンピック開幕を控える中、世間ではオミクロン株のコロナウイルスが感染拡大し、またも蔓延防止対策が騒がれています。帰省等で広がったのだろうと思います。 昨年末に琴引フォレストパークスキー場が開場し、スキーのシーズンが始まりました。スキーは冬のレジャーとして屋外であり、スキー場では一昨年から感染症対策がきっちりされているので安心です。私は10年程前にスノーボードをした以来、スキー場に行っていないので、今年は行ってみたいものです。(よ)
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