邪馬台国を訪ねて吉野ヶ里遺跡に
今年も皆様方には大変お世話になり、ありがとうございました。 さて、山陰から都会に出掛けると、外国人の多さに驚きます。11月の調査では訪日外国人数はコロナ前の2019年とほぼ同数で訪日客数は戻ったと聞きます。先日出掛けた九州の大宰府天満宮では平日にもかかわらず参道を歩く人は多く、受験を控えた学生さん達の中、名物の梅ヶ枝餅を求めて並ぶ大半は外国人でした。ジャパニーズソウルフードは人気があります。 九州は以前には宗像大社、吉野ケ里遺跡、唐津の名護屋城など、今年は小倉、長崎・平戸などを訪ねました。にわか歴史好きの私が佐賀県にある吉野ケ里遺跡を訪ねたのは松本清張の影響です。氏は奥出雲を舞台にした「砂の器」等の推理小説を多く残しており、古代史を考察した作品も多数あります。邪馬台国九州説を唱え、畿内説と共に論点を投げかけました。氏は邪馬台国が吉野ケ里にあったのではないかと説き、訪ねています。今年、未調査エリアである丘の上で石窟が発見され、開封することになりました。石窟の中には、遺体や埋葬品などが現れるのでは、相当の権力者が眠っているのでは、もしかして「卑弥呼の墓」ではないか等の期待が高まりましたが、直接結びつく品々の発見に至らず肩を落としました。泉下の清張さんはどのように解釈されるのだろうかと思い、はじめて聖地である北九州市立松本清張記念館に、先日足を運びました。 九州には古墳・飛鳥時代からの交流を証す品々が発見され所蔵されています。古からの交流があったとされる宗像の沖ノ島。元寇の襲来は対馬や壱岐、また本土の福岡・佐賀県にも。豊臣秀吉の朝鮮出兵の拠点であった唐津。オランダ商館を設けた平戸、長崎の出島など古代から中世にかけて続く交流の証がみられます。九州は数多くの交流があったことから、そのルーツともいえる邪馬台国九州説を清張が唱え、私も賛同したのは氏の研究眼と独自の推理力があってのことです。 一方、出雲にも古代に勢力を誇ったといわれる出雲大社や荒神谷遺跡・加茂岩倉遺跡などの古代遺跡が見られ、大国主や国譲り神話は邪馬台国と匹敵する興味深いエリアです。しかし出雲にも大陸との交流はあったと思われますが、残念ながらその資料が少ないことや国譲り以降の証も少ないことが日本史の表舞台から薄れていったのではないかと、九州を訪ね歩いて思いました。(や)
今年の人材採用市場(人材部門から)
2023年12月の人材業界では、様々な動きが見られました。まず、採用市場の活況が続いており、多くの企業が年末に向けて積極的に新しい人材を採用していることが報じられました。経済の回復と共に、企業の成長ニーズが高まり、求人数が増加していることがうかがえます。 特に注目されたのは、テクノロジー分野における人材需要の増加です。人工知能(AI)、データサイエンス、クラウド技術などの分野でスキルを持つ人材が引き続き求められ、競争が激化しています。企業はデジタル化の進展に追いつくため、これらの分野での専門知識を持つ人材の獲得に力を入れています。 一方で、グローバルな人材不足の課題もクローズアップされました。特に高度な技術や専門性を要する職種において、資格を持つ人材が不足しており、企業は採用難に直面しています。これを解決するために、企業は異なる地域や国からの人材の採用に積極的に動いています。 また、労働環境の改善に関するニュースも多く報じられました。企業は従業員の働きやすい環境を整備するため、柔軟な働き方やワークライフバランスを重視した取り組みを進めています。これには、リモートワークの導入や福利厚生の充実化などが含まれています。 最後に、人材業界自体の変革に関する動きも注目されました。AIや機械学習を活用した新たな人材マッチングプラットフォームの登場や、データ分析を駆使した効果的な採用戦略の開発など、技術の進化により人材業界も変革の一途をたどっています。総じて、2023年12月の人材業界は活気に満ち、今後の採用市場も目まぐるしく動いていくことかと思いますが、万里一空を心に全力で全ての物事に取り組んでいきたいと思います。(大阪・や)
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