株価が戦後最高値
日経平均株価が戦後最高値の38,915円をつけたのは1989年12月の大納会の日でした。今月22日におよそ33年ぶりに株価が更新され、また19日には日本銀行がマイナス金利政策を解除すると決定されたのを聞き、「失われた30年」が終わり、これからは経済が上向くのではないかと期待した私でした。 その年はベルリンの壁の崩壊、天安門事件など印象的な出来事がありました。私は既に広告 の仕事をしており、当時の記憶では、1月に昭和天皇が崩御され元号が平成に変わりました。世間ではバブル経済が絶頂期でしたが、前年から陛下の様態が重篤となって、テレビCMをはじめとして自粛ムードが広がり、年賀CMは「あけましておめでとう」や「謹賀新年」が消え、流れるCMも落ち着いた素材に替わりました。仕事は活況が続き、いくつもの打合せが入り、夜になると歓楽街を出歩く日々が続き、不健康な生活をしておりました。 当時、ビジネスマン向けのドリンクCMが多く流れ、「24時間戦えますか(リゲイン)」、タモリの出演する「ユンケル皇帝液」、高田純次の「5時から男、グロンサン」などビジネスマンを応援するCMを覚えています。今なら超過労働を推進するので咎められるものも多く流れてました。 最近の株高は、戦後の昭和30年代に池田内閣の「所得倍増計画」を思い出します。「汗を流し真面目に働けば所得が増える」を基に、残業は当たり前のモーレツ社員が企業に多く見られました。結果、所得は倍になったけど物価も倍になったと言われました。 現政権の「貯金から投資へ」と呼びかける「資産倍増」政策が投資に火をつけ株高の一因かと思われます。世界でもトップクラスの国民の貯金から非課税枠を広げて投資を促し、将来に不安を抱く方々に『働きながら老後などの資産をつくってください』という意図かと察します。またシニアには『貯金の一部を投資で増やしてください』の意図があると思えます。 投資は自らで銘柄や商品を選んで運用します。働けば所得が増える時代と違い、高い専門性が求められ、利益を出す方がいる一方で、損をする方々も生む、自己責任で運用するものです。 80年代のCMに「私はコレ(禁煙パイポ)でタバコを止めました・・・私はコレ(小指)で会社を辞めました」という禁煙パイポのテレビCM(写真)がありましたが、「投資で人生辞めました」とならないようにしていただきたいものです。(や)
インバウンドは島根にも?
最近はニュースでは、東京や京都などを中心にインバウンド客(訪日外国人旅行客)の増加を耳にします。東京の豊洲市場の新しく出来た複合施設では、マグロ丼が1杯7千円、うに丼一杯1万5千円など外国人をターゲットにした海鮮丼があるようで(インバウン丼などと揶揄する声も聞かれます)、こんなに高額でさすがに売れないだろうと思ったのですが、実際は飛ぶように売れているそうなので驚きです。しかし、「島根県には関係のない話か・・・」と思い若干白けた気持ちにもなりましたが、それでも島根にはどれくらい訪日客が来ているのだろうと気になり調べてみました。 県の調査で令和5年度の外国人の宿泊人数は、5万8668人で、前年比でなんと493.6%の増加率だったそうですが、それでもコロナ前の水準よりは低いようです。やはり島根には国際線の定期便がないのでアクセスが難しく、仕方ないと思いますが、これは国内客にも言えることですが、とにかくアクセスがよくなればなぁと思います。夢のまた夢かもしれませんが、本気で山陰に新幹線を通すと言う実力者が現れて欲しいと思います。 さて、弊社ではグルメ情報紙「ぐるない出雲版」の新刊20号を5月上旬に発行を予定しております。出雲市駅周辺の居酒屋選びにとても便利で、旅行客の方からは大変好評をいただいております。今はスマホで調べれば、何でも分かる時代とは言え、昔ながらの紙のマップだから、どなた様でも一目で分かりやすいのが特徴です。本紙には「ドリンクサービス」などのお得なクーポンが付いていますので、発行の折にはぜひご利用をお願いいたします。(た)
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